腸内微生物は人間にとって、具体的にどのような存在か。
宿主の人間が受け取る報酬は何か。
まず、人間の免疫力を支えていることを挙げる。
人間は、新生時に母体から免疫(受動的免疫)を受け継ぎます。
しかし、自身が病原菌等に立ち向かう能動的免疫は確立されていません。
ではどのようにして、能動的免疫を獲得するか。
実は、この能動的免疫は、腸内微生物がつくり出して人間に供与します。
人間の腸内微生物は、新生時4週齢以後に定着が安定化します。
腸内微生物が消化管壁に定着して、腸内微生物から産出された物質が、消化管を形成する細胞に送り込まれます。
すると、この物質を、まずマクロファージが取り込み、T細胞にこの情報を伝えます。
T細胞は、この情報をB細胞に伝えます。
こうして消化管の粘膜固有層に存在する活性化されたリンパ球(T細胞、B細胞)は、腸間膜リンパ節に達し、腸管へ、更に脾臓に到達します。
活性化されたリンパ球は、短期間脾臓に留まった後、再び元の粘膜固有層に帰着します。
ここで、B細胞はプラズマ細胞に分化し、免疫素の主体である抗体、免疫グロブリン(Ig)を分泌します。
こうして消化管全域のリンパ系細胞が活性化され、全身に渡る正常な免疫素がつくり上げられます。
閑話休題。
さて、免疫力を高めるには、どのようにすればよいか。
3つである。
第1に、バランスの良い栄養を摂ること。
アトムバランス栄養学が参考になる。
次に、適度な運動。更に、適度な睡眠。